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死者の日

2013年08月16日

オアハカ (2)

 

【死者の日】という、不吉な名前のお祭りがメキシコにある。ハロウィンと共通する点が多く、この日は死者の霊が訪ねて来ると信じられている。ハロウィンと大きく違うのは、かぶりものがカボチャではなく、ガイコツだということだ。

 

メキシコシティーからバスに揺られて数時間。最も盛大に死者の日のお祭りが行われる、オアハカという街に一人降り立った。辺りに夕闇が迫り始めていた。

 

ガイドブックを持たず、偶然この街を訪れた私は、死者の日のことをまったく知らなかった。薄暗い路地を曲がった瞬間に、ガイコツの行列に出くわして度肝を抜かれたものだ。その後宿で同部屋になった旅人が、死者の日のことを詳しく教えてくれた。街中の人々は、こんなにもはしゃいで、歌い踊って、墓地を花々で飾り、死者の霊と対話しているのだということを知った。

 

私もこの街にいる間、ぼんやりと別れた人達のことを考えていた。別れた人達のことを考えていたら、後に伴侶となる人と出会った。それが特別な出会いだと気がつくのは、もう少し後の話だ。

 

挨拶が遅れました。【Hostel North+Key Kyoto】のオーナー、岩本佑介と申します。妻と二人で小さな宿を立ち上げました。ブログにはなるべく沢山の文章を書いて行きたいと思っています。